今回の京都旅行で、以前から探していたものを買うことができました。
それは、錫(すず)のお猪口。

これまでにも錫の酒器は意識的にいろいろ見ていたのですが
なかなか「これ」というデザインにめぐりあえず。
期待を込めて向かった先は、日本で最古の錫工房・清課堂。
お店の雰囲気は「ここがあの清課堂!?」と一瞬不安になるくらい
何のてらいもなく、どちらかというと庶民的な個人商店という印象。
でも、ガラス戸の中に陳列された作品たちはモダンでかっこよくて、
じーっと見ているとどれもこれも欲しくなってしまうのです。
値段的に何個も買うことはできないので、悩みに悩んでこちらを購入。

錫の器というと、肌(表面)に杉目や鎚目(つちめ)など、
独特の柄を施して風合いを出したものを多く見かけますが、
私たちが惹かれたのは鏡面のように研ぎ上げられた肌合いでした。
すっとまっすぐに立ち上がったシンプルな形も素敵です。
彼のブログでも紹介していますが、スタッキングできて実用性も文句なし。
これでまたひとつ、日本酒を味わう楽しみが増えました。
肌合いや形の違うお猪口も使ってみたいし、
徳利やちろりもいつかは欲しいな、と思ってしまいます。
オンラインショップもあるようですが、やはり実物を見てから買いたい。
京都へ行くたびにお店に寄っては、ご縁があれば買ってしまうかも。
7代目店主はまだまだお若いんですね。今後のご活躍にさらに期待!
そしてもうひとつのおみやげは、まったく買う予定のなかったもの。
お数珠です。

今回の旅の目的のひとつは、私の兄が分骨されている西本願寺に
お参りに行くことだったのですが、お寺を初めて訪れたトキワが
売店で売られているお数珠にえらく興味を示したため、
うちの彼が「数珠って天然素材だし色も渋いし、いいよねぇ」と言い出して。
西本願寺で買ってもよかったのですが、
赤ちゃん用にしてはいい値段だし、せっかくなら好きなデザインにしたいので
「どこか仏具屋さんで探してみようか」ということになったのです。
数珠を見つけたお店の詳細や購入の顛末は彼のブログを見ていただくとして
結局、トキワ用とパパ用と2つを購入しました。

小さいほうをトキワにはめるとこんな感じ。

けれども、おとなしく腕にはめてなんかいません。
まず手始めにじーっと眺め、
むーんと引っ張り回し、
なめまわしたかと思うと
やけに嬉しそうににんまり笑い、
さらには頭にかざしてご満悦。
大いに盛り上がりまくるトキワ和尚なのでした。
**旅のメモ その2**
ギャラリーひたむき
清課堂に向かう途中で見かけて立ち寄ったギャラリー。
小さい空間に、気になる器がいろいろ。
今回は買わなかったけれど、気になる作家さん↓をここで知った。
木下和美さん(京都の作家)
シンプルでシャープなラインがけっこう好み。
黒釉の色合いも素敵。
濱中史朗さん(山口の作家)
私の地元・山口の人。萩焼にもこんなモダンな作品があったとは!
ギャラリーひたむきで見かけたのはレース模様のロックグラス。
なんて乙女なの!と思ったのだけど、シャープなラインの
男っぽい器もいろいろ作っているよう。
Veronica
2ヶ月ほど前にメールでお願いしていた辻和美さんの
「みにちょこ」たちが、やってきました。春の初めのことでした。
なんて、なんて・・・・・・なんてかわいいのでしょう!

左から、センセン、マド、ホリホリ、ツブツブ。
乙女酒のおちょこにぴったりの小さなサイズです。
何度も手に取り、眺めたり、並べたり、重ねたり。
そしてもちろん、日本酒を注いで飲んでみたり。

好きな器があるだけで、こんなに幸せになれるんですよね。
「味わう」という行為は、視覚との関わりも深いんだと実感します。
辻和美さんのガラス、最初の出会いは「そばちょこ」でした。
みにちょこよりも大きいサイズで、まさにそばつゆを入れたり、
果実酒をいただいたりするのにちょうどいい。かなり活躍しています。

モノを増やしすぎると、逆に生活を貧しくする気がします。
食器も、食器棚に収まる程度にしか買わないというのがポリシーです。
でも、おちょこだけは、吟味していても、つい増えていきます。
小さいから、わが家の限られたスペースにもちゃんと収まるし、
スタッキングできるものを選べばまだまだいけそう。
Veronica
今年も、お部屋で桜が咲きました。

わが家の盆栽は旭山。あまり大きくならないのでまさに盆栽向け。
八重咲きで、鞠のようなかわいらしい花を付けます。
去年はベランダに置いていたので、
世間の「開花予想」とさほどズレることなく咲きましたが
今年はずっと室内に置いているので、かなり早咲きでした!
緑のつぼみから、濃いピンクが少しだけのぞいたのが3月8日。
その2日後にはピンクの割合がさらに増し、13 日に1輪目が開花しました。
自然に任せて外に置くのももちろんいいものですが、
室内に置いて、間近で観察できるのもかなりいいです。


桜って、咲いてる状態だとピンクというより白に近いですよね。
花びらを間近で見ると、「けっこう白いんだなぁ」と思います。
でも、緑のつぼみからのぞく最初のピンクは、かなり濃いんです。
こんな具合でした──


淡い桃色、なんてものではなく、むしろショッキングピンク(笑)。
色素がぎゅっと濃縮しているみたいな元気な色です。
やがて花が開き、花の数自体も増えていくにつれ、
ピンクの色素が分散して、白くなっていくんだなぁと思いました。
夜は、乙女酒をかたむけながら、
キャンドルの明かりで夜桜見物とまいりましょう。

Veronica
乙女な日本酒を楽しむには、雰囲気作りが欠かせません。
素敵な酒器で味わうというのも、大切な乙女酒道。
味気も色気もないただのコップになみなみと・・・というのでは
せっかくのおいしい日本酒がもったいない!
「雰囲気なんて二の次」なんておっしゃらず、試してみてください。
酒器を変えるだけで、いつものお酒がぐんと変わるかもしれません。
料理だってお酒だって、「目でも味わいたい」。ですよね?
たとえば花咲く季節には、こんなぐい呑み。

ガラス作家・松下高文さんの作品です。
内側に咲く花を守るかのような磨りガラスから
やわらかく透けて見える、いくつもの花たち。
桜か桃か、はたまた空想の世界に咲く花か。
あでやかな大輪ではなく、楚々と咲くその様子は、
やわらかい味の乙女酒にぴたりと。

お酒をそそいだら、そーっとのぞいてみてごらん。
ほら、グラスの底にも花のカケラが。
水辺に浮かぶ花びらごと、お酒を飲んでる気分になります。
何度でも、のぞいてしまうのです。
Veronica

お酒というのは、酔っぱらうためだけのものではありません。
シーンに合わせてお酒を選び、ときにはお酒に合わせてシーンを作る。
飲んでるうちに気持ちがほどけ、 会話が普段よりもっと楽しくなり、
食べ物がもっともっとおいしく感じられる。
私にとって、お酒とは、そんな存在です。
食前酒にはホームメイドの果実酒。
バリ料理やタイ料理を作った日にはアジアのビール。
日々の軽いお酒には安くて飲みやすい白ワイン。
寝る前には甘いベイリーズをホットミルクで割ってみる──
←BOTTEGA ALEXANDERのグラッパ
いろんなお酒をいろいろに楽しみますが、 とくに好きなのが日本酒。
大好きです、美味しい日本酒。
好きが高じて、利き酒師の資格まで取ったくらいですから(笑)。
日本酒を飲んで「きつい!オジサンっぽい!飲めない!」・・・と
感じたことのある方、それはきっと好みの日本酒じゃなかっただけ。
もしくは「糖類」を混ぜたものだったのかも?
糖類を混ぜた安いお酒は、吟醸仕込みの清酒とはベツモノです。
男酒・女酒という区分は、今ではあまりされていませんが、
私は感覚的に「辛口」「甘口」の区分よりもしっくりきます。
「男酒」はまさに男性的でガツンときますが、
私が好きな「女酒」は、まろやかな、薫り高い味わいです。
そして、そんな女酒の中でもさわやかで飲みやすく、
さらにボトルのデザインもかわいらしいお酒を、
「乙女酒」と名付け、ずっと探し続けています。
たとえばこういうお酒たち。




乙女心をくすぐる素敵な乙女酒、みなさんもいかが?
Veronica