花咲く工芸茶
わが家にぴったりのコーヒー道具を探していたとき、
ためしに買ってはみたものの、結局コーヒーサーバーとしては
使えなかったのがベルメゾンのガラスポット。

コーヒーの記事にも書いたように、工芸茶を淹れるのに活躍中です。
工芸茶は、お茶そのものをおいしく味わうだけでなく、
目でも楽しめるように、手作業で細工が施された中国茶の一種。
お湯を注ぐと茶葉が開いて、中から美しい花が顔を出すという、
なんとも愛らしく、ゆったりとした時間を過ごさせてくれるお茶です。

私は昔から中国や台湾のお茶が好きで
小さな専用茶器も揃え、小龍包などと一緒に飲茶を楽しんでいますが、
工芸茶の場合は特別な道具も要らないし、
たった1粒で「うわー!」と感激するくらい素敵なので
急な来客時にも手軽に出せて、かつ間違いなく喜ばれます。
以前は「錦上添花」と呼ばれる、菊の花が入った清楚なものが
主流でしたが、今はバラ、ゆり、ジャスミン、千日紅などが仕込まれ
びっくりすぐほど華やかになってきました。

これはカーネーション。飲むときに花の香りもちゃんと感じます。
ちなみに先ほど書いた「錦上添花」とは、錦の上に花を添える、
つまり「美しいものに、さらに美しいものを重ねる」という意味。
ベースの茶葉自体が高級で美しいのに
(中国茶の茶葉は形状もさまざまで、とても美しいのです!)
美しい花まで包み込んでいるのですから、まさにぴったりの名前 。

これが元々の茶葉(茶玉)。ころんと丸くてかわいらしいですよね。
これを1粒、ポットにそっと入れて熱湯を注ぎ、待つこと1分少々で
可憐な花が美しく開くのです。その様子はホントに見事で、
見慣れていても、やはり「うわー!」と小さく感嘆してしまいます。
ちなみに、上の写真の茶玉は「恒福茶具」で買ったもの。
ここのは、元々の茶玉自体の見た目がかわいいのが特徴です。
ポットの中で花が開いたときの華やかさでいうと「清香花桜」がおすすめ。
開いた様子を撮った写真は、すべてここの茶葉を使っています。
恒福茶具も清香花桜も、茶葉の質はもちろんいいし細工もきれい。
値段も良心的なので、どちらも試す価値ありです!
華やかなカーネーションもバラも百合も千日紅もキレイですが、
私自身はこの形↓が一番好きです。

茶葉の間からすーっと立ち上がっているのはジャスミン。
白い花が連なってユラユラ揺れている様は清楚で美しいのです。
工芸茶のベース(花を包み込む茶葉)には緑茶や白茶が使われることが多く、
そこにいろいろな花を木綿糸などで結びつけて、作り上げていくそうです。
その細かい作業たるや、想像しただけで頭が下がる思いがします。
が、すばらしいのは見た目だけでなく「味もいい!」ということ。
中国のお茶って、日本のとは製法が違います。だから味も違うのです。
簡単に違いを言うとしたら、日本のお茶は「味」を重視し、
中国のお茶は「香り」を尊ぶ・・・という感じでしょうか。
あと、日本茶は蒸して作られるので茶葉から味がよく出ます。
私個人はこれが「渋味」につながる気がして苦手だったりもします。
(丁寧に、上手に淹れるとそんなことないんですけどね・・・^^)
中国茶は釜入りするので香ばしいのですが、味そのものはじんわり出てきます。
だから、中国茶は普通、5煎目くらいまでおいしく飲めるのです。
工芸茶も、1粒の茶玉にお湯を注ぎ足して、3〜4煎はいけますよ!

お客さんには、ぜひ、お湯を注ぐところから披露しましょう。
最初はお湯に浮いていた茶葉がゆっくりとポットの底に沈み、
やがて茶葉の間から小さな気泡がポンポンと立ち上って、
じわじわ〜っと開いた茶葉の間から、隠れていた花が姿を見せる。
その様子には本当にうっとりしてしまいます。
Veronica
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