きものとさくら

花の命は短くて・・・。
短いと知っているからこそ人はそれを愛おしいと思い、
半ば急かされるような気持ちで、愛でるのかもしれません。
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桜はとくに短い命。
咲いた!と思ったら、1週間ほどで満開になり、じきに散ってゆきます。
毎年お花見の季節には、どことなく気持ちが浮かれ、
中には浮かれすぎて惚けてしまう、という人も居るくらい。
はらはらと散りゆく様さえ絵になる桜。
少しくらい浮かれても、たとえ惚けても、よいではないかと思うのです。

今年は子どもを連れて新宿御苑で惚けてきました。
初めて見る桜は、幼い目にどんな風に写るのでしょう?
うちの子の場合、再来年くらいには花より団子になるのかな?
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風は心地よく、鳥も鳴いていて。幼心にもその心地よさはわかるはず。
シートの上に毛布を敷き、ごろんと寝かせていると、
木々の向こうに見える空を、気持ちよさげに眺めていました。
でもそれ以上に、着物姿のお友達に興味津々。
生まれたばかりの頃から、なぜか女性の着物姿に反応する息子です。

彼女の着物姿が周囲の誰よりも桜と調和していたのは事実。
桜を愛でる心とともに、彼女は着物をまとっているのです。
あぁ、本当に、美しい光景! 息子ならずともほれぼれしました。
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わが家の小さな盆栽桜も、去年に続き、立派に咲いてくれました。
旭山という、淡紅色の花をつける品種です。
理由はわかりませんが、今年は色合いが去年よりも濃い気がします。
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桜のおむすびは、春先によく作ります。
この季節ならではの一品ですが、定番にしてもいいくらい好きです。
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桜の花の塩漬けは八重桜で作られます。八重のほうがピンクが濃いので。
わが家の旭山も八重桜なので、摘み取れば塩漬けにできるんでしょうね。
もちろん、もったいなくて摘めませんが・・・。
惜しげもなく蕾を摘み取れるほど立派な桜がお庭にあったら・・・夢ですねぇ。

花の命は短くて苦しきことのみ多かりき。
放浪記で知られる作家・林 芙美子は自らを花にたとえてこう詠みました。
波瀾万丈の生涯を送った女性ならではの、含蓄と魅力を含んだ言葉です。
波瀾少なき私は、命短しと咲き誇る桜の花を毎年存分に謳歌して、
楽しい思い出を重ねていきたいと思うばかりです。

**さくらのおむすび**
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※以下の材料で、小さな俵型が9個ほどできます。
米 1合
もち米 1合
水 1.3〜1.5カップ
桜花の塩漬け 飾り用に9個(炊き込み用は好みで)
桜葉の塩漬け 5枚(炊き込み用は好みで)
塩  少々
食紅 適宜

1)米ともち米は合わせて洗い、ザルにあけて30分以上置く。

2)桜花の塩漬けは水に2〜3分さらして塩気を落とし、
キッチンペーパーなどで軽く水気を拭いておく。
ご飯に炊き込む分は花びらの部分だけを指で細かくちぎる。
※お菓子などに使う場合はしっかり塩気を抜きますが、
ご飯の場合は残った塩気もおいしいので、数分さらせば大丈夫。

3)桜葉の塩漬けは軽く水洗いしてから半分に切り、
真ん中のかたい葉脈を取り除く。
※5枚を半分にすると10枚になるので、おむすびに巻く分を残して
あとは細かく刻み、一緒に炊き込むとよいですよ。

4)炊飯器に1)と、2)3)の炊き込み用、水、塩、食紅を入れて炊く。
※わが家では圧力鍋を使っています。圧力鍋でもきれいに炊けます。
食紅はほんの少量で真っ赤になるので、耳かき1/4程度で十分かと。
いきなり炊飯器に入れず、分量分の水で溶いて色を見てから加えましょう。

5)炊きあがったら少しさましてからおむすびにし、桜の葉と花を飾る。

Veronica

 

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