2008/09/17 11:10 AM OUT〜おでかけ・旅行

金沢を訪ねて

8月の終わりに、念願の金沢へ行ってきました。

昔ながらの趣が残る主計町(かずえまち)に建つ木津屋旅館に二泊。
旅館の前を流れる浅野川は8月初めの豪雨で氾濫を起こし、
このあたりも床下浸水の被害を受けたようですが、無事に復旧していました。

浅野川大橋を渡ると、あたりに広がるのはひがし茶屋街。
かつての加賀藩が、付近に点在していた茶屋を集めて整備した街です。
石畳の両側に紅殻格子の店が軒を連ね、藩政時代の情緒を色濃く残しています。

茶屋の外観を活かしてバーやお土産屋を営む店があるかと思えば
店のような玄関の民家があったりして、散策だけでも心浮き立つところ。

茶屋街には、懐華楼志摩のように内部を一般公開している茶屋もあり、
抹茶と生菓子をいただきながら典型的な茶屋の風情を堪能できます。

鮮やかな赤壁、高貴な青壁。モダンアートと見まごうようなふすま柄──
今の時代にも全く色あせない「粋」を作り上げた江戸時代の人々。
日々、芸事に腕を磨いた芸子たちはもちろんですが、
そこで遊ぶ旦那衆もまた、茶屋での時間を真に楽しむために
自らも努力を惜しまなかったといいます。遊びが芸となり、芸が遊びとなり。
粋を解する大人たちが、茶屋の文化を育てていったのですね。

そして。

金沢の面白いところは、そうした昔ながらの粋な文化に、
現代の感性がうまく混じり合っているところです。
辻和美さんのように、金沢に拠点を置いて活躍する現代の作家たちは
金沢の文化と町並みに魅せられながら、日々、自身の創作活動に
いそしんでいるのでしょうね。
←犀川のほとりにある辻和美のギャラリー。ショップも併設。

茶屋で抹茶を味わった後は、イマドキのカフェでコーヒーを飲む
21世紀美術館を観てから、少し歩けば兼六園がある
ランチでボリューム満点の中華を食べ、夜は加賀料理を堪能する──
金沢は、そんな風に、新しいものと古いものが同時に楽しめる街でした。

今度は雪が苔を覆う頃に訪れるのもよさそうだな、と思っています。

次は、街を散策中にたまたま見かけた「中むら」に泊まりたいです。

Veronica

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